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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 食道疾患

逆流性食道炎の治療—消化管運動亢進剤は有用か?

著者: 関口利和1

所属機関: 1群馬大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.199 - P.201

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●逆流性食道炎の薬物治療の概説
 本疾患は主として胃液の食道内逆流(gastro-esophageal reflux, GER)によって発症するところから,胃潰瘍や十二指腸潰瘍と同様に消化性潰瘍のひとつと考えられている.よって薬物治療も消化性潰瘍に準じて使用されているが,GERや胃液の食道内停滞は,食道胃運動障害に基づくもので,薬物治療に消化管運動亢進剤がこの20年間試用されている.
 本剤は,下部食道括約部(lower esophagealsphincter, LES)の機能および食道胃排出能を改善し,GERを抑制すると考えられ,本疾患の発症を防御する因子を増強する,いわゆる防御系の薬剤とされている.その他の防御系の薬剤には,食道粘膜の保護ならび抵抗性を増強する抗潰瘍薬がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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