icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 胃・十二指腸疾患

胃・十二指腸潰瘍治療における外科の役割は減っているのか?

著者: 門田俊夫1

所属機関: 1防衛医科大学校・第1外科

ページ範囲:P.216 - P.217

文献購入ページに移動
 消化性潰瘍は,「no acid,no ulcer」の言葉どおり,胃酸が主因となって消化管に生ずる良性の潰瘍である.したがって,異所性胃粘膜(メッケル憩室など)から分泌される酸によって生ずる潰瘍も消化性潰瘍に含まれるが,頻度が少ないため,ここでは胃潰瘍と十二指腸潰瘍に限って話を進める.
 消化性潰瘍の診断は,周知のごとく上部消化管造影と内視鏡であり,ともに日本が世界をリードしてきた分野である.特に内視鏡は,悪性との鑑別という意味で必須の検査となり,経内視鏡的検査法の進歩とあいまって,潰瘍病態生理の解明が進んでいる.しかし,理由は不明ながら,過去20年,消化性潰瘍の発生率は,徐々に減少している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?