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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 胃・十二指腸疾患

早期胃癌は非手術的に治療可能か?

著者: 比企能樹1 嶋尾仁1

所属機関: 1北里大学東病院・消化器疾患治療センター

ページ範囲:P.222 - P.224

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●診断法・治療法の概説
 内視鏡的に,早期胃癌で,粘膜内癌・大きさが1.5cm以内,隆起性病変あるいは陥凹性病変で,潰瘍(瘢痕を含む)を伴わないものであることを診断することが第一段階として必要である.そのための手段としては,通常内視鏡,精査用X線診断に加えて,色素内視鏡などにより診断を行っている.さらには電子内視鏡(拡大像による微細粘膜病変の観察)や,超音波内視鏡などの新しい技術による診断の手段を行うことにより,万全を期す努力がなされている.
 非手術的治療法としての内視鏡を用いた治療法には,1)組織を回収できる方法として,粘膜切除法(ストリップバイオプシー)がある.この方法は粘膜下に食塩水を注入することにより,病変を浮き上がらせて十分な範囲を切除することが原理である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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