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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 腸疾患

炎症性腸疾患の新しい治療薬は有用か?

著者: 日比紀文1 丹羽博美1 金井隆典1 岩男泰1 渡辺憲明1 土屋雅春1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・消化器内科

ページ範囲:P.230 - P.232

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 非特異性炎症性腸疾患には潰瘍性大腸炎とクローン病などが含まれ,ともに未だ原因不明の腸疾患である.潰瘍性大腸炎は大腸粘膜がその炎症の場であり,クローン病は消化管(主として小腸と大腸)の全層性の炎症を特徴とする.
 両疾患ともに,さまざまな全身性合併症や免疫学的異常も認められており,内科的治療は腸局所だけにとらわれず,全身的な異常を是正すべく心がけるべきである.サラゾピリンや副腎皮質ホルモンの投与は最近の日常診療においても一般的になってきているが,本稿では,それ以外の治療法とその有用性についてわれわれの経験も含めて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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