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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 腸疾患

炎症性腸疾患におけるsurveillance colonoscooyはどのように行うか?

著者: 鈴木公孝1 武藤徹一郎1 斉藤幸夫1 森岡恭彦1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.234 - P.235

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 炎症性腸疾患,とりわけ潰瘍性大腸炎(以下,UCと略)に癌合併のリスクのあることはよく知られている.クローン病においても報告はなされているが,その取り扱い方に対する見解の一致はUCほどに得られていない.そこで今回はUCに限って,surveillanceの意義,あり方,問題点について述べてみたい.
 UCにおける癌合併については,1925年CrohnとRosenbergによって始めて記述された.その後の研究で,罹患範囲,罹病期間の2つがrisk factorとされた.Dobbins1)の集計によれば,UC 6.190例中,癌合併例は226例(3.6%)であり,罹患範囲別では全大腸炎6.3%,左側大腸炎1.0%であったという。罹病期間では,10年以上経過した症例は,10年未満の症例より癌合併のリスクが高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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