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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 胆道系疾患

体外衝撃波胆石破砕療法は手術療法にとってかわれるか?

著者: 菅田文夫1

所属機関: 1昭和大学医学部附属藤が丘病院・消化器内科

ページ範囲:P.244 - P.245

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●本法の概要
 結石に2,000気圧程度の高い圧力を,体外から衝撃波(ある媒質中をその媒質が有する固有の音速を超えて物体が移動したとき生ずる一種の縦波)により局所的に反復して加えることにより,結石内部に機械的ストレスを生じさせ,これを砂粒状小片に破砕しようとする方法である.機械の原理として,半楕円体の一つの焦点(F1)で発生させた衝撃波を,その楕円体のもう一つの焦点(F2)に集束させて圧力を高め,F2に置いた結石の破壊を行う.現在使用されている機器の主な衝撃波の発生方式として,
 1)スパーク放電方式(水中高圧放電により衝撃波を発生させる.)
 2)ピエゾ効果方式(圧電原理で発生させた衝撃波すなわちピエゾ効果を用いるもの)
 3)電磁変換方式(電磁的な反発力により衝撃波を発生させる.)
 などがあり,それぞれ一長一短を有する.最近,わが国ではこの他に微小起爆方式といって,微小火薬を水中で爆発させ,衝撃波を得る装置も開発されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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