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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 消化器診療のcontroversy 肝疾患

肝細胞癌に対するTAE療法は本当に有用か?

著者: 荒川正一1

所属機関: 1東海大学医学部附属大磯病院・内科

ページ範囲:P.282 - P.283

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●TAE療法の概説
 原発性肝細胞癌(肝癌)には手術療法,化学療法,放射線療法,免疫療法および最近では肝移植も行われるようになってきたが,手術療法以外は良い成績があげられていなかった.さらに手術適応は腫瘍の発生部位,広がり,肝硬変の程度により著しく制限されるために,手術不能肝癌や手術後に再発した肝癌には治療法がない状態が続いていた.
 1976年にGoldsteinらが,1978年には山田らが,肝癌に対するTAE療法を導入した.本法はAFP値が確実に低下するために手術不能肝癌に対する治療として1983年頃より全国に普及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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