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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

カラーグラフ Oncology Round・6

リンパ芽球型リンパ腫

著者: 片山勲1 渋谷温2 中山秀夫3

所属機関: 1埼玉医科大学・病理 2埼玉医科大学・小児科 3東京都済生会中央病院・皮膚科

ページ範囲:P.311 - P.314

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 リンパ芽球型リンパ腫(lymphoblasticlymphoma;LL)は小児ないし若年者に好発,50%が縦隔洞腫瘍として発症,高頻度で経過中に急性リンパ性白血病が発症,high grade malig-nancy(わずかに8カ月の平均生存期間),などの特徴的な臨床像を呈するが,病理組織像(後述)も同様にきわめて特徴的である.そのため,悪性リンパ球増殖性疾患の中で,1つの独立疾患と考えられており,非ポジキンリンパ腫としても,LSG分類,国際新分類のWF(Working Formulation)のいずれにおいても,LLという同一名称のまま独立項目として取り扱われている(表,アンダーラインしたところ).今回は,皮膚に原発し,治療により一時寛解したが,まもなく急性リンパ性白血病を発症して,全経過15カ月で死亡したLLの1症例を提示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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