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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻2号

1990年02月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ 循環器疾患・20

心筋炎

著者: 杉下靖郎1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.316 - P.322

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 心筋炎の本態・病態については,なお不明な点が少なくない.心筋炎の臨床像は多様であり,不顕性にとどまるものから,早期よりAdams-Stokes症候群を伴う房室ブロック,ショック,心不全,あるいは突然死をきたすなどのために,高次の救急医療を要する場合まであり,本症の存在の確認法,本症の病態に対する知識の必要性が増している.また,その自然歴において,心筋症,とくに拡張型心筋症(DCM)との成因論的関連も,近年ますます注目されている.
 そのような意味から,本邦においても,厚生省特定疾患特発性心筋症調査研究班の研究の一環として,本邦における心筋炎について全国的アンケート調査がなされた.以下に,これらの成績を中心に1〜3),わが国の心筋炎について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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