文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床医のための免疫学 免疫機構の生物学
マクロファージとリンパ球
著者: 星岡明1 河野陽一1
所属機関: 1千葉大学医学部・小児科
ページ範囲:P.384 - P.386
文献購入ページに移動 マクロファージ(Mφ)は,骨髄中の血液幹細胞に由来し,単芽球,前単球,そして血液中の単球を経て,体内のさまざまな組織でさらに分化成熟した単核貧食細胞である.リンパ節や肺胞のMφだけでなく,肝臓のクッパー細胞や皮膚のランゲルハンス細胞などもこの単核貧食細胞系に属している.
Mφは,T細胞,B細胞とともに免疫応答に深く係わっており,重要な生物学的機能を担っている.今までに判明しているMφの機能は以下の3つにまとめることができる.①異物を活発に貧食し,酵素の分解作用により異物を処理する.②IL-1,IL6,TNF,IFN-α,IFN-β1などの多くのサイトカインを分泌し,免疫応答を調節する.③細胞内に取り込んだ抗原を処理して,T細胞に提示する.
Mφは,T細胞,B細胞とともに免疫応答に深く係わっており,重要な生物学的機能を担っている.今までに判明しているMφの機能は以下の3つにまとめることができる.①異物を活発に貧食し,酵素の分解作用により異物を処理する.②IL-1,IL6,TNF,IFN-α,IFN-β1などの多くのサイトカインを分泌し,免疫応答を調節する.③細胞内に取り込んだ抗原を処理して,T細胞に提示する.
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