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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻3号

1990年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための免疫学 免疫反応により分泌される物質

免疫抗体の働き

著者: 大西三朗1 西原利治1 前田隆1 山本泰猛1

所属機関: 1高知医科大学・第1内科

ページ範囲:P.408 - P.410

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 ヒトの免疫抗体(免疫グロブリン)は抗原刺激を受けたB細胞が分化して,合成,分泌する蛋白質であり,抗原と特異的に結合する.無数に存在する抗原に対応する免疫グロブリンの多様性は多重遺伝子の再編成により形成される.免疫グロブリンの細菌,ウイルスなどに対する生体防御機構は抗体の構造と機能の関連についての知見により明らかにされている.すなわち抗体分子は抗原結合部位と生物活性担当部位より構成され,抗体分子の抗原への結合,続いて食細胞,リンパ系細胞,あるいは補体との結合によりエフェクター相が作動し,抗原分子の破壊,排除が行われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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