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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻3号

1990年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための免疫学 組織適合性抗原と免疫反応

主要組織適合抗原(MHC)と疾患の関連

著者: 安倍達1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター・第2内科

ページ範囲:P.426 - P.428

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 生物の最も基本的な免疫反応は侵入微生物などの異種抗原を排除することである.これは移植についても同様で,免疫系が正常な人では遺伝的に異なる他人からの移植を拒絶する.この拒絶反応はドナーとレシピエントの間に存在する組織適合抗原によって生ずる反応である.この抗原はすべての有核細胞膜上に糖蛋白分子として存在し,脊椎動物では異なった遺伝子座にある遺伝子によってコードされている.その中で最も重要な組織適合抗原をコードしている遺伝子座を主要組織適合抗原(MHC)系と呼んでいる.
 ヒトでは幾つかの異なった組織適合抗原が存在するが,移植に関して重要な役割をもつものはHLA(human leukocyte antigen)系である.HLA系は第6染色体短腕部にある組織適合抗原である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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