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今月の主題 臨床医のための免疫学 移植免疫
MHCと移植—BMT(骨髄移植)を中心として
著者: 雨宮洋一1
所属機関: 1自治医科大学・輸血部
ページ範囲:P.430 - P.432
文献購入ページに移動 移植の成否を決定する抗原群をHA(組織適合性抗原)といい,その中で主要な役割を果たす抗原系がMHCで,1950年代にヒトMHCとしてHLAが発見された.1960年前後に不完全な方法で施行されたBMTの成績は悲惨なものではあったが,すでにMHC適合の重要性が示唆され,その後のイヌDLAを指標とした実験的BMTにより,MHCの適合度と生存率およびGVHD発症との相関性がより明確にされた.
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