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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻3号

1990年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための免疫学 癌と免疫

生物学的活性物質と癌治療

著者: 佐々木康綱1

所属機関: 1国立がんセンター病院・内科

ページ範囲:P.444 - P.447

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●癌治療における生物学的活性物質の現況
 molecular biologyの発達により,癌治療においても,種々の生物学的活性物質であるサイトカイン(cytokine)のクローニングと大量供給が可能となり,臨床応用の試みが積極的に展開されている.
 細胞性免疫反応に関与するリンホカインやモノカインは,抗原を認識したT細胞や,マクロファージが特異抗原に対するクローン細胞を増殖させたり,増殖したクローン細胞が抗原を排除するために分泌する液性因子である.当初これらの物質は,リンパ球やマクロファージのみが産生するものと考えられていたが,多核白血球,NK細胞,線維芽細胞,上皮細胞などによっても大量に産生しうることが解明され,生物学的活性物質として広義には,サイトカインと総称されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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