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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻3号

1990年03月発行

今月の主題 臨床医のための免疫学

免疫と臨床

HIVウイルスとAIDSの発症

著者: 森茂久1

所属機関: 1国立がんセンター研究所・ウイルス部

ページ範囲:P.484 - P.487

文献概要

 1981年にAIDS(後天性免疫不全症候群)の症例が初めて報告され,1983年から1984年にかけて3グループがウイルスを分離し,それぞれLAV,HTLV-III,ARVと命名したが,まもなく同一であることがわかり,1986年にはAIDSの原因ウイルス統一名としてhuman immunodeficiency virus(HIV)が採択されるようになった.同年従来のHIVとは異なるタイプのレトロウイルスが発見され,以後従来のHIVはHIV-1とし,新たな分離株はHIV-2と呼ぶこととなった.HIV-1,-2は,レトロウイルス科のレンチウイルス(lenti=遅い)亜科に属する.HIV-2の病原性は,HIV-1よりも弱く,AIDS発症までの潜伏期間は長いと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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