icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻3号

1990年03月発行

文献概要

演習 内科専門医による実践診療EXERCISE

意識障害,低ナトリウム血症/頸部リンパ節腫脹

著者: 吉岡成人1

所属機関: 1聖路加国際病院・内科

ページ範囲:P.529 - P.532

文献購入ページに移動
 70歳,男性.家族歴:特記すべきことなし.既往歴:虫垂切除術(49歳).現病歴:来院2カ月前,自転車に乗っていて転倒.頭部を打撲し,意識消失のため近医に入院.頭蓋骨骨折を認めたが,保存的治療にて入院翌日,意識は回復した.約2週間の入院の後,退院したが,退院後より耳鳴,記銘力の低下,歩行障害が出現し,次第に症状が増悪するため来院した.
 身体所見:身長160cm,体重49.8kg,血圧132/92mmHg(左右差なし),脈拍78/分,整.無欲状顔貌を呈し,皮膚や舌は乾燥していた.結膜に極度貧血を認めたが黄疸はなく,心肺所見,腹部所見は正常.神経学的所見では記銘力,計算能力の低下を認め,深部腱反射は低下し,失調性歩行が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら