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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻4号

1990年04月発行

文献概要

演習 内科専門医による実践診療EXERCISE

発熱,左胸痛/腹部膨満,発熱/術後化学療法後,動作緩慢,味覚障害,記憶力低下

著者: 泉司郎1

所属機関: 1島根医科大学・第4内科

ページ範囲:P.695 - P.700

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 39歳女性,主婦.既往歴:20歳頃,右胸痛を訴え肋膜炎と言われたことあり,その後,胸部X線写真で右上肺野に空洞を指摘されている.現病歴:5日前より左胸部痛を訴えた.胸痛は労作と関係なく20〜30分持続する痛みで,1日に5〜6回あった.翌日からは37℃台の発熱と血痰の喀出があり,呼吸困難を訴え始めた.左の胸痛は左肩から背部に放散するようになり,臥位になると痛みが増強するようになった.入院時身体所見:体格,栄養は中等度.血圧120/70mmHg,脈拍80/分,呼吸数20/分浅い.体温38.4℃.貧血,黄疸なし.肺野ラ音なし,胸骨左縁第3肋間にLevine 2/6の収縮期駆出性雑音を聴取する.肝脾腫なし,下腿浮腫なし.神経学的所見異常なし.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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