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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻5号

1990年05月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全の臨床 慢性呼吸不全の臨床

気管支肺胞洗浄(BAL)検査の適応と限界

著者: 長井苑子1 泉孝英1

所属機関: 1京都大学胸部疾患研究所・臨床免疫(第2内科)

ページ範囲:P.770 - P.771

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 気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage;BAL)とは,気管支ファイバースコープを気管支の亜〜亜々区域に襖入し,側管から,通常200〜300mlの生理的食塩水で肺胞領域を洗浄し,細胞成分・液性成分の採取を行う技法である.BALは呼吸器疾患の診断,病態生理学的研究,ときには治療の目的で用いられる1-4)が,診断目的で行うときには必ずしも200〜300mlもの大量で洗浄する必要はない.100ml程度,患者の状態によっては50 ml程度の少量で十分である.
 本稿においては,呼吸困難を愁訴として受診したびまん性肺疾患の診断においてBAL検査はどのように有用であるかについて,1979年11月より1989年12月までに行った自験1,522例の経験を中心に記すことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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