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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻5号

1990年05月発行

今月の主題 呼吸不全の臨床

呼吸不全治療の新しいアプローチ

びまん性汎細気管支炎の抗菌剤長期療法

著者: 小田切繁樹1

所属機関: 1神奈川県立循環器呼吸器病センター・呼吸器科

ページ範囲:P.795 - P.799

文献概要

 びまん性汎細気管支炎(以下,DPB)は呼吸細気管支領域に病変の主座をおく病因不明の疾患であり,臨床的には反復性の気道感染を経て,きわめて高率に緑膿菌への菌交代を生じ,漸次呼吸不全へと進展する予後不良な疾患とされてきた.
 しかるに,最近に至り,偶然の臨床経験に端を発したエリスロマイシン(以下,EM)少量長期投与が本症に対し有用であることが工藤ら1)により経験されてから,同様な報告が相次ぎ,今や本療法は本症の予後に光明をもたらしうるものとして本症治療の中心的地位を確立しつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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