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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻5号

1990年05月発行

文献概要

今月の主題 呼吸不全の臨床 呼吸不全のリハビリテーション

在宅酸素療法のすすめ方

著者: 饗庭三代治1 家永浩樹1 吉良枝郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部・呼吸器内科

ページ範囲:P.844 - P.845

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 慢性閉塞性肺疾患,肺結核後遺症などに起因する慢性呼吸不全症例における肺性心の合併を予防し,予後の改善を図ろうとするのが酸素吸入の目的である.かかる観点から,病状が安定している症例に対して,家庭生活を可能とし,さらには社会・職場へと復帰することを促すといった生活の質を向上させるために,在宅で酸素療法を施行するのが在宅酸素療法の目的である.また,米国のNOTT1)(Nocturnal Oxygen Therapy Trial)や英国のMRC2)(Medical Research Council)のグループによって,本療法による予後の改善が報告されている.
 わが国においても,昭和60年3月に本療法に健康保険が適用されて以来,急速に普及してきた.なお,厚生省特定疾患「呼吸不全」調査研究班において調査された本療法実施症例数を,慢性呼吸不全の基礎疾患別に表1に示した3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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