文献詳細
文献概要
今月の主題 わかりやすい心電図の臨床 心電図の読み方
P波
著者: 小林明1
所属機関: 1浜松医科大学・第3内科
ページ範囲:P.908 - P.910
文献購入ページに移動●正常P波
心臓収縮は,まず洞結節にて興奮が形成され,その興奮が左右心房に伝播されて,心房が収縮を起こす.P波はこの心房の収縮に伴う電気活動の表現である.したがって,心房収縮のない心房細動では心電図上P波は認められず,P波に変わって細動波(f波)が存在する.
P波は通常2峰性であり,初期は右房興奮,後期は左房興奮,中期は両房の興奮より合成される.標準12誘導心電図における正常P波の特徴を表に示す.P波は年齢,呼吸や交感神経緊張などの生理的変動にも影響される.したがって,年齢別のP波正常値が決められている.
心臓収縮は,まず洞結節にて興奮が形成され,その興奮が左右心房に伝播されて,心房が収縮を起こす.P波はこの心房の収縮に伴う電気活動の表現である.したがって,心房収縮のない心房細動では心電図上P波は認められず,P波に変わって細動波(f波)が存在する.
P波は通常2峰性であり,初期は右房興奮,後期は左房興奮,中期は両房の興奮より合成される.標準12誘導心電図における正常P波の特徴を表に示す.P波は年齢,呼吸や交感神経緊張などの生理的変動にも影響される.したがって,年齢別のP波正常値が決められている.
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