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今月の主題 わかりやすい心電図の臨床 負荷心電図,特殊心電図の適応と読み方
運動負荷心電図—Master's two step test
著者: 斉藤俊弘1
所属機関: 1千葉大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.936 - P.941
文献購入ページに移動Master1)は1929年運動負荷量を年齢,性,身長,体重により規定し,負荷に対する心拍数と血圧の反応を観察した.この時に,階段昇降1分半の負荷直後の心拍数と収縮期血圧が,運動終了後2分以内に運動前の状態に回復する階段昇降数を目安にして,年齢,性,身長,体重により補正し,標準化した階段昇降数の表を作った.身長は後に省かれた.1942年に心電図を判定基準に組み入れた2,3).この方法がMasterのsingle two step testであるが,1961年にはこの2倍量の運動負荷,double two step testの判定基準4)を定め,今日最も広く使用されている.
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