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今月の主題 抗生物質の使い方 抗生物質選択心手順
培養結果判明前のempirical therapy
著者: 高橋幸則1
所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科
ページ範囲:P.1100 - P.1103
文献購入ページに移動 感染症の治療において,われわれはしばしば培養結果が判明する前に化学療法を開始している.これは広い意味で予測的抗生物質投与ということになるが,狭義にはempirical antibiotic therapyの訳としての意味をもっている.すなわち1970年以降に確立したもので,抗癌剤治療により好中球の減少した発熱患者に対して,培養結果が判明するまで抗生物質の投与を控えていると死亡率が高いことから,予測的に治療を開始するというものである.ここでは主に狭義の内容について述べ,また重症感染症である髄膜炎と肺炎の予測的抗生物質投与についても触れてみる.
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