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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 抗生物質投与の基本

外来での抗生物質静注療法

著者: 森茂久1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1128 - P.1130

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 アメリカでは外来での抗生物質静注療法が普及しており,さらにはホーム・ナーシングによる在宅静注療法,ヘパリン・ロックした静注ラインより患者自身が抗生物質を注射する自己静注療法も行われている.現在日本では抗生物質の自己静注は制度的に不可能であり,外来での抗生物質静注療法は,連日通院のうえ外来で抗生物質を投与する方法に限られる.投与回数は原則的に1日1回である(自宅が病院の近くにあって1日数回の来院が可能な場合には,1日2回以上の投与の適用も考えられる).このような外来静注療法の利点として,医療費の節約,入院ベッドの効率的利用,社会生活(仕事,学業)の継続,入院生活に伴う規律やプライバシーの侵害がないこと,などがあげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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