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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻7号

1990年07月発行

今月の主題 抗生物質の使い方

内科的感染症と抗生物質投与法

細菌性髄膜炎

著者: 長澤浩平1

所属機関: 1九州大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1170 - P.1173

文献概要

 化学療法を中心とした治療法の進歩により,細菌性髄膜炎の死亡率は減少傾向にある.しかし依然として命を脅かす疾患であることに変わりはなく,後遺症を残すこともあるので,より早期の適切な治療が重要である.
 細菌性髄膜炎は他の感染症同様,起炎菌の年次的変遷はみられるが,一方,年齢によって主要な起炎菌に明らかな差異がみられることが特徴で,治療に際しこのことを念頭においておく必要がある.また近年の第3世代セフェム系抗生物質の出現,およびその研究の蓄積と,従来の抗生剤に対する耐性菌の増加により,抗生剤の投与法も少しずつ変化している.ここでは,細菌性髄膜炎の治療に対する最近の考え方について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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