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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻7号

1990年07月発行

今月の主題 抗生物質の使い方

内科的感染症と抗生物質投与法

MRSAコロニゼーションの管理

著者: 小田切繁樹1

所属機関: 1神奈川県立循環器呼吸器病センター・呼吸器科

ページ範囲:P.1194 - P.1196

文献概要

 MRSAはDMPPC実用化の1年後の1961年にすでにその存在が認められていた1)が,この感染症が臨床上注目されるようになったのは欧米では1970年後半からであり,わが国では第2世代セフェム系抗生剤が汎用されるようになった1982年頃からである2).その後の本菌の増加は今更申すまでもなく,今や,多くの臨床家は本菌への対処を避けるわけにはいかないまでになった.
 本菌の臨床的重要性は,いうまでもなく,その強毒性と多剤耐性性にあり,ひとたび本菌の感染が成立すれば難治・重症化し,有効な治療薬も少ないことから,何よりも予防に重点をおくべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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