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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 抗生物質投与の注意事項

抗生物質投与中の発熱

著者: 高野慎1

所属機関: 1東京電力病院・内科

ページ範囲:P.1216 - P.1217

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 抗生物質は感染症治療に最も有用な薬剤であり,発熱を認める多くの患者に投与される.発熱の原因が感染症であり,起因菌の感受性に正しく適合した抗生物質が投与されれば,その発熱は速やかに改善する.しかし抗生物質が投与されていても解熱のみられない症例や,一度解熱したあとで再び発熱する症例を経験することも多い.本稿では,抗生物質投与中にみられる発熱をどうとらえ,対処していくかについて論じる.
 表に,抗生物質投与中にみられる発熱の原因を掲げた.抗生物質投与中に認められる発熱には,抗生物質投与そのものに関連して出現する発熱と,投与抗生物質に反応しないため認められる発熱とがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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