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今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 小児診療のコツ
臨床検査値解釈のコツ—小児の正常値
著者: 戸谷誠之1
所属機関: 1国立健康栄養研究所・母子健康栄養部
ページ範囲:P.1296 - P.1298
文献購入ページに移動 小児の臨床検査値の解釈にあたっても,検査値解釈上の注意点として,検査手技,検査精度,検体採取と保存条件など,成人検体による場合と同様に共通する問題がある.本稿では,これらのすべてに触れることは誌面の制約から困難であるので,とくに代表的なことについて実例を交えて概説する.
検査値解釈上の要点の第一は,1)正常値(臨床参考値)の年齢推移,2)検査値の病態変動像,3)検査法の特殊性,などで小児を対象とした検査値の解釈が成人における場合と異なる点がある.これらの差異がある理由として次の事柄が挙げられる.小児は,1)発育過程にあり,個体間の格差が大きい,2)病態の変化が速い,3)項目(生体成分)によっては小児独特の生理変化を示す,4)年少児では検体確保が困難である,5)キット試薬や測定機器が小児検体用になっていない.
検査値解釈上の要点の第一は,1)正常値(臨床参考値)の年齢推移,2)検査値の病態変動像,3)検査法の特殊性,などで小児を対象とした検査値の解釈が成人における場合と異なる点がある.これらの差異がある理由として次の事柄が挙げられる.小児は,1)発育過程にあり,個体間の格差が大きい,2)病態の変化が速い,3)項目(生体成分)によっては小児独特の生理変化を示す,4)年少児では検体確保が困難である,5)キット試薬や測定機器が小児検体用になっていない.
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