文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 主な症状・疾患の診療の要点
感染の反復
著者: 河野三郎1
所属機関: 1埼玉県立小児医療センター
ページ範囲:P.1368 - P.1370
文献購入ページに移動●反復感染の原因を考える
感染を起こす頻度が異常に多く,感染が重症になったり,通常では起こらないような異常症状が出現し,経過が遷延し難治性であり,感染はどの部位にも起こりうるが,とくに外部と接する皮膚とこれに続く粘膜,内臓では呼吸器系,消化器系,尿路系に多く,感染巣が限局されず,拡大すれば,髄膜炎や敗血症も起こる,などが特徴である.
感染防御に機能する免疫系(広義)に欠陥が存在するとき,すなわち白血球の質的・量的異常,Tリンパ球の異常,体液中の免疫グロブリン(体液免疫)の異常,補体系の異常などにより感染を反復する先天性免疫不全症候群による場合の他,癌,白血病,栄養障害,感染など,種々な疾患の経過中,後天性(続発性,二次性)に同様な病態が起こる場合も増加してきている.
感染を起こす頻度が異常に多く,感染が重症になったり,通常では起こらないような異常症状が出現し,経過が遷延し難治性であり,感染はどの部位にも起こりうるが,とくに外部と接する皮膚とこれに続く粘膜,内臓では呼吸器系,消化器系,尿路系に多く,感染巣が限局されず,拡大すれば,髄膜炎や敗血症も起こる,などが特徴である.
感染防御に機能する免疫系(広義)に欠陥が存在するとき,すなわち白血球の質的・量的異常,Tリンパ球の異常,体液中の免疫グロブリン(体液免疫)の異常,補体系の異常などにより感染を反復する先天性免疫不全症候群による場合の他,癌,白血病,栄養障害,感染など,種々な疾患の経過中,後天性(続発性,二次性)に同様な病態が起こる場合も増加してきている.
掲載誌情報