文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 主な症状・疾患の診療の要点
浮腫・乏尿
著者: 村上睦美1
所属機関: 1日本医科大学・小児科
ページ範囲:P.1374 - P.1375
文献購入ページに移動I.浮腫
●発生機序
1.局所性因子
細胞間液と血管内液の間には常に毛細血管壁を通して水分の交流があり,これらに異常をきたした場合に組織内に水分の貯留が起こる.このような異常をきたす因子としてはは毛細血管静水圧の亢進,組織の膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,組織圧(組織間液の静水圧)の低下,リンパ液の阻止などがある.
2、全身的因子
局所性因子は直接的に浮腫の発生に関与しているが,全身性の強い浮腫が発生するためには生体内に過剰な水分が存在することが条件になる.このような状態をきたす因子としてはは糸球体尿細管平衡,レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系,抗利尿ホルモン,腎内血行動態などの異常がある.その他,近年心房性利尿ホルモンなどの関与する浮腫の存在も考慮されている.
●発生機序
1.局所性因子
細胞間液と血管内液の間には常に毛細血管壁を通して水分の交流があり,これらに異常をきたした場合に組織内に水分の貯留が起こる.このような異常をきたす因子としてはは毛細血管静水圧の亢進,組織の膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,組織圧(組織間液の静水圧)の低下,リンパ液の阻止などがある.
2、全身的因子
局所性因子は直接的に浮腫の発生に関与しているが,全身性の強い浮腫が発生するためには生体内に過剰な水分が存在することが条件になる.このような状態をきたす因子としてはは糸球体尿細管平衡,レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系,抗利尿ホルモン,腎内血行動態などの異常がある.その他,近年心房性利尿ホルモンなどの関与する浮腫の存在も考慮されている.
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