icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina27巻8号

1990年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 主な症状・疾患の診療の要点

言語障害

著者: 加我牧子1

所属機関: 1国立精神・神経センター・精神保健研究所

ページ範囲:P.1382 - P.1385

文献購入ページに移動
 小児の言語に関する主訴の特徴は「言葉が遅い」との訴えが圧倒的に多いことである.この原因としては,1)聴力障害,2)精神発達遅滞,3)原因のはっきりしない話し言葉のみの遅れ,4)自閉症,5)いわゆる“微細脳機能障害”,6)脳性麻痺,7)環境性などがある.この他,「発音が悪い」,「言葉が出なくなった」などの訴えがあり,成人と同様に後天性に失語症も起こりうる.しかしその病像は小児の年齢,発達段階に左右される.
 言語障害を主訴に来院した子供は他の病気と同じように,直ちにあるいは機会を見て小児科医,専門医に紹介すべき子供と,家族に適切な取り扱い方を指示して,経過観察してよい子供とを見分けることが必要になる(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?