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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻8号

1990年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 小児保健指導の要点

学校保健

著者: 衛藤隆1

所属機関: 1国立公衆衛生院母子保健学部・青少年保健室

ページ範囲:P.1402 - P.1405

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 学校保健の歴史を振り返ると,古くは「活力検査」なる言葉が用いられ,明治30年には「学生・生徒身体検査規定」が訓令によって定められ,「身体検査」という用語がかなり長い間用いられた.上記の規定は同33年には省令となり,これと相前後して,学校医,環境衛生,学校伝染病予防などに関する基本的な施策が立てられ,次第に今日の学校保健の骨格ができあがっていった.昭和にはいると学校看護婦,学校歯科医等に関する訓令や勅令がだされ,これらの職が設置された.戦争色の濃くなった昭和16年には国民学校令により養護訓導の制度ができた.第二次世界大戦後は,占領軍,とくにアメリカの強い影響下で,それまでの学校衛生から医学的要素と教育的要素が強化された学校保健へと変貌した.昭和33年,学校保健法が制定され,学校における保健管理が法律的にも,また制度的にも確固たるものとなったといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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