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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻8号

1990年08月発行

文献概要

呼吸器疾患診療メモ

ニューモシスチス・カリニ肺炎の臨床

著者: 宮城征四郎1 喜屋武幸男2

所属機関: 1沖縄県立中部病院 2沖縄県立中部病院・内科呼吸器科

ページ範囲:P.1440 - P.1442

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 過去20数年,ニューモシスチス・カリニ肺炎(Pneumocystis carinii pneumonitis,以下PCP)は,免疫不全ないし免疫抑制患者における日和見呼吸器感染症の主な疾患として最もよく認識されてきた.その罹患頻度が最近,本邦においてもとみに増加しており,単に呼吸器専門家のみならず,一般臨床家にとってもきわめて重要な疾患として注目を浴びつつある.
 その理由のひとつに悪性疾患や臓器移植患者,あるいはSLEなどを中心とした膠原病患者などにおける副腎皮質ホルモン薬の大量投与や免疫抑制剤の使用,加えて最近,とくに耳目を集め始めた後天性免疫不全症候群(Acquired ImmuneDefficiency Syndrome;AIDS,以下エイズ)の本邦への上陸などが挙げられよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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