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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻9号

1990年09月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎 Q & A

急性・慢性肝炎の患者を診てゆくとき,どの検査をどれぐらいの間隔で行うのが一般的ですか.

著者: 池上文詔1

所属機関: 1関東逓信病院・健康管理科

ページ範囲:P.1468 - P.1468

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 急性HA・HB肝炎では,劇症化しない限り週1回,Bil, GoT, GPTと肝炎ウイルスマーカー位を測定すれば十分でしょう.急性HC肝炎は40%位が慢性化するといわれてます.肝機能はいったん正常化しても,動揺することが多いので,発症2カ月間は週1回,4カ月までは月2回,それ以後は月1回位で良いでしょう.HCV抗体が慢性化・予後と関連するとの報告もあり,経時的に観察すべきでしょう.
 慢性肝炎では1〜3カ月毎で十分でしょう.再燃,硬変化,発癌がポイントになりますので,GOT,GPT,ChE,アルブミン,蛋白分画,AFPは毎回採血すべきです.ICGは6〜12カ月,肝シンチグラムも年1回は施行すると良いでしょう.HBV,HCV陽性例は3〜6カ月毎に腹部超音波検査を行い,早期,小肝癌の発見に努めるべきでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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