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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻9号

1990年09月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎1990 そこが知りたいウイルス肝炎最近の知見

ウイルス肝炎A,B,C,D,E

著者: 矢野右人1

所属機関: 1国立長崎中央病院・臨床研究部

ページ範囲:P.1482 - P.1486

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 ウイルス肝炎の中で,わが国で最大の患者数をかかえる非A非B型肝炎の関連抗体がカイロン社より発表され,HCV抗体としてその測定が普及するようになった.これを機に,A型,B型,非A非B型肝炎と3者に分類されていたものが,すでに発見されているデルタ感染症をD型肝炎,インド,ミャンマーなどで流行する水系感染をE型肝炎とし,HA,HB,HC,HD,HEと分類されるようになってきた.この分類は,1989年頃より肝炎学者の間で使われ始め,今年になりほぼ一般化したとは言うものの,C型肝炎ウイルス,E型肝炎ウイルス自体は未だ確認されたものではない.D型肝炎は,他のウイルス肝炎と異なりB型肝炎に付随して感染成立するものであり,病態,感染形態など,これらを並列して良いものか否か,検討を要する.ここでは,現時点でのA型肝炎よりE型肝炎につき,ウイルスとその反応である臨床形態につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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