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文献詳細

雑誌文献

medicina27巻9号

1990年09月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎1990 そこが知りたいウイルス肝炎最近の知見

ウイルス肝炎とアルコール

著者: 戸塚慎一1 蓮村靖2

所属機関: 1横須賀共済病院・内科 2金沢医科大学・総合医学研究所

ページ範囲:P.1504 - P.1505

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 慢性肝疾患の成因には肝炎ウイルス,アルコール,自己免疫,薬剤,代謝異常などが挙げられるが,その多くは肝炎ウイルスとアルコールである.肝炎ウイルスに関してはB型肝炎ウイルス(以下,HBV)に加えて最近,非A非B型肝炎ウイルスの大部分を占めると考えられるC型肝炎ウイルス(以下,HCV)の血中マーカーの測定が可能になってきており,慢性ウイルス性肝疾患の成因はある程度明確にされうると期待される.一方,本邦におけるアルコール消費量の増加に伴いアルコール性肝障害の頻度も増加傾向にあり1),両者の関与が考えられる症例に遭遇する機会はおのずと増えているといえよう.本稿では,おもにウイルス肝炎に及ぼすアルコールの影響について最近の考え方を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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