文献詳細
今月の主題 ウイルス肝炎1990
臨床状況に応じたウイルス肝炎の予防
文献概要
近年,A型肝炎およびB型肝炎についてはは各々の起因ウイルス,疫学,臨床像などが明らかにされ,さらにHCV抗体の測定系の確立によってC型肝炎の診断も可能となった.このような診断面における進歩に伴って,ウイルス肝炎の予防,および肝炎ウイルスの慢性感染に対する治療が重要視されている現状である.ここでは母児感染を除く家庭内および職場内におけるA型肝炎の予防と,B型および非A非B型肝炎(NANB型肝炎,主としてC型肝炎)のキャリアからの感染予防対策について述べる.
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