文献詳細
文献概要
今月の主題 ウイルス肝炎 Q & A
配偶者が肝炎患者であったら,夫婦生活は制限を受けるか.
著者: 上村朝輝1
所属機関: 1新潟大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1520 - P.1520
文献購入ページに移動 配偶者が急性肝炎であればA型,B型,NANB型肝炎(C型肝炎)のいずれにおいても夫婦生活は制限を受けるのは当然であろう.
一方,配偶者がB型あるいはNANB(C)型肝炎のキャリアである場合を考えてみると,①配偶者がB型肝炎ウイルスキャリア,とくにHBe抗原陽性の場合1は感染性が強いので,配偶者がキャリアと判明した時点でHBs抗原・抗体の検索を行う.感染防御抗体であるHBs抗体が陽性であった場合は夫婦生活に制限は必要はない.抗原・抗体両者陰性の場合はHBVワクチンを接種し,HBs抗体を獲得するまではコンドームなど使用することで感染予防することが望ましい.
一方,配偶者がB型あるいはNANB(C)型肝炎のキャリアである場合を考えてみると,①配偶者がB型肝炎ウイルスキャリア,とくにHBe抗原陽性の場合1は感染性が強いので,配偶者がキャリアと判明した時点でHBs抗原・抗体の検索を行う.感染防御抗体であるHBs抗体が陽性であった場合は夫婦生活に制限は必要はない.抗原・抗体両者陰性の場合はHBVワクチンを接種し,HBs抗体を獲得するまではコンドームなど使用することで感染予防することが望ましい.
掲載誌情報