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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻1号

1991年01月発行

今月の主題 不整脈診療プラクティス

治療についてのセミナー

不整脈治療薬の分類と使い分け

著者: 橋本敬太郎1

所属機関: 1山梨医科大学・薬理学

ページ範囲:P.81 - P.85

文献概要

 不整脈治療薬の分類は,不整脈の発生機序と抗不整脈薬の作用機序の十分な理解の基に行われなければ,臨床使用の論理的な指針とはならない.不整脈治療における薬物療法は,電気療法や手術療法が不整脈発生部位を目的としているのに対し,心臓全部に分布して,発生部位と正常な心筋細胞の機能を変える可能性が考えられる.心筋細胞の電気活動に関しては,活動電位を発生させる能動的な機能と,心筋細胞同士の電気的な結合に関係するケーブル特性などの受動的な機能がある1,2).心筋の能動的な電気現象はイオンチャネルのレベルでほとんど解明されており,したがって抗不整脈薬の分類は,この能動的な性質を基にしたVaughan Williamsのものが頻用されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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