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今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 消化管感染症
細菌感染症へのアプローチ
著者: 味澤篤1
所属機関: 1東京都立駒込病院・感染症科
ページ範囲:P.1718 - P.1722
文献購入ページに移動1)1988〜90年にかけて,赤痢,腸チフス・パラチフス,コレラの割合に変化はみられないのに対し,非チフス性サルモネラ症や,カンピロバクターは増加傾向にある.
2)赤痢,腸チフス・パラチフス,病原大腸菌は国外感染が多く,一方,非チフス性サルモネラ,カンピロバクターは国内感染の割合が高い.
3)コレラも国外感染が主であるが,輸入食物によって国内で大規摸に感染が生じることもある.
4)消化管細菌感染症の診断には病歴の聴取が重要であり,渡航歴の有無,食中毒の可能性の有無,発熱,腹痛の部位,下痢の性状などがとくに重要である.
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