icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina28巻10号

1991年10月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 消化管感染症

病原性大腸菌と消化管

著者: 橋本起一郎1 相澤好治1

所属機関: 1北里大学医学部・衛生学公衆衛生学

ページ範囲:P.1727 - P.1729

文献購入ページに移動
 平成2年10月,死者2人を含む36人の入院患者を出した埼玉県浦和市の幼稚園集団下痢事件は記憶に新しい.その原因菌として出血性大腸菌がクローズアップされた.一方,最近注目されている輸入腸管感染症としてはコレラや細菌性赤痢といった法定伝染病が重要なことはいうまでもないが,頻度からみれば毒素原性大腸菌が最も頻繁に分離されている.
 本稿では,下痢腸炎の原因となる4種の腸管病原性大腸菌に起因するそれぞれの疾病の特徴,化学療法のあり方について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?