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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻10号

1991年10月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 中枢神経系感染症

中枢神経系感染症へのアプローチ

著者: 北川泰久1

所属機関: 1川崎市立川崎病院・神経内科

ページ範囲:P.1738 - P.1745

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ポイント
1)アナムネーゼでは頭痛,発熱の推移,感染巣の有無,来院直前までの薬物治療の内容をよく聞き,神経学的所見としては髄膜刺激症状を丹念にみる.
2)髄液の塗抹は起因菌を最も早期に推定できる大切な検査である.
3)化学療法剤を投与する際,髄液への移行の程度を常に考える.
4)起因菌が決定するまでの抗生剤としては,CTXあるいはCTRXとABPCか,LMOXとABPCの組み合わせがよい.
5)菌が同定されたら,その菌に最も有効な薬剤を,化膿性髄膜炎の場合はCRPが陰性化するまで,結核性髄膜炎では約1年,真菌性髄膜炎では少なくとも6週間投与する.
6)単純ヘルペス脳炎を疑ったなら,できるだけ早期にacyclovirを投与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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