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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻10号

1991年10月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 中枢神経系感染症

髄膜炎の治療

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部(微生物)

ページ範囲:P.1746 - P.1747

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ポイント
1)髄膜炎においては,選択抗生剤は髄液への移行が良好であるというのが絶対的条件となる.
2)Penicillin系抗生剤が髄液への移行が良好である.
3)髄液への移行が良好である薬剤としてChloramphenicol(CP)があることを忘れてはならない.
4)髄膜炎菌髄膜炎は流行性脳脊髄膜炎と呼ばれ,法定伝染病であり,隔離病棟に患者を収容して治療にあたる必要がある.
5)髄膜炎菌髄膜炎患者の家族や接触者に抗生剤を予防投与する.
6)L.monocytogenes髄膜炎は,主として自己免疫疾患患者で副腎皮質ステロイド剤の投与中であるとか,高齢者にみられる.
7)副腎皮質ステロイド剤の併用は,適切な抗生剤が投与されている限り積極的に併用すべきと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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