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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻10号

1991年10月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 その他の感染症の治療

心内膜炎の治療

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部(微生物)

ページ範囲:P.1778 - P.1779

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ポイント
1)本症の治療においては,心内膜や弁膜に付着した疣贅中の細菌を完全に死滅せしめる必要があるため,強力な化学療法を必要とする.
2)治療開始が遅延すれば,それだけ弁の破壊も進行し,予後不良となりやすい.
3)またこれらの理由により,常に第1選択薬剤として認知されている薬剤を使用する.
4)in vitroの感受性試験のみで安易に新薬を使用しない.
5)S.agalactiaeでは弁破壊が高度で,弁置換術を要することも多い.
6)S.aureusによる場合,感受性成績が判明するまではPCG耐性菌と考えて治療をする.
7)Culture negative IEの場合,NVEではS.viridansを,PVEではS.aurezasやS.epi-dermidisを想定して治療にあたる.
8)アレルギー反応としての発熱には,副腎皮質ステロイド剤を投与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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