文献詳細
文献概要
今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択 その他の感染症の治療
真菌感染症の治療
著者: 舟田久1
所属機関: 1金沢大学医学部付属病院・高密度無菌治療部
ページ範囲:P.1782 - P.1783
文献購入ページに移動ポイント
1)真菌症の原因菌には,カンジダ,アスペルギルス,クリプトコックス,ムーコルが多い.
2)アムホテリシンBが最も広い抗菌域をもち,抗菌力も強いが,重篤な副作用が多い.
3)ミコナゾールとフルコナゾールは副作用が少ないが,ムーコル症に無効である.
4)フルシトシンとフルコナゾールの髄液移行が良好である.前者はアムホテリシンBと併用するが,骨髄抑制に注意する.
5)抗細菌薬治療に反応しない好中球減少患者の発熱は,経験的抗真菌薬治療の適応である.
6)好中球減少患者の抗真菌薬治療は,顆粒球コロニー刺激因子の併用で奏効することがある.
7)抗真菌薬治療は効果発現が緩徐で長期にわたるので,副作用に注意を要する.
1)真菌症の原因菌には,カンジダ,アスペルギルス,クリプトコックス,ムーコルが多い.
2)アムホテリシンBが最も広い抗菌域をもち,抗菌力も強いが,重篤な副作用が多い.
3)ミコナゾールとフルコナゾールは副作用が少ないが,ムーコル症に無効である.
4)フルシトシンとフルコナゾールの髄液移行が良好である.前者はアムホテリシンBと併用するが,骨髄抑制に注意する.
5)抗細菌薬治療に反応しない好中球減少患者の発熱は,経験的抗真菌薬治療の適応である.
6)好中球減少患者の抗真菌薬治療は,顆粒球コロニー刺激因子の併用で奏効することがある.
7)抗真菌薬治療は効果発現が緩徐で長期にわたるので,副作用に注意を要する.
掲載誌情報