文献詳細
文献概要
増刊号 わかりやすいエコー法の臨床 心エコー法 撮り方と読み方の基本
経胸壁心エコー法—Mモード法
著者: 天野恵子1
所属機関: 1東京大学・保健管理センター
ページ範囲:P.74 - P.80
文献購入ページに移動 現在では,断層心エコー法が普及し,Mモード法を単独で用いることは少なくなってきているが,Mモード法は検査対象組織が心臓のように運動している場合,その部位が時間経過とともにどのように動くかを表示するのに便利な方法である.また,断層心エコー図上で計測を行うことは,画質の面から精密さを欠き,また時間的計測には不便なため,通常これらを行うには,断層図上のビーム方向を決めたうえでMモード法を用いる.
Mモード法を心臓に対して用いる場合,その周波数は,成人では2.5ないしは3.5MHzが一般化している.振動子としては直径10mm前後の平板のものが標準的で,この際,心臓はほぼその近距離音場内に捉えられる.分解能はビーム方向では1〜2mm程度と考えられる.乳児,新生児では5MHzないしそれ以上が用いられ,そのほうが分解能が良くなる.
Mモード法を心臓に対して用いる場合,その周波数は,成人では2.5ないしは3.5MHzが一般化している.振動子としては直径10mm前後の平板のものが標準的で,この際,心臓はほぼその近距離音場内に捉えられる.分解能はビーム方向では1〜2mm程度と考えられる.乳児,新生児では5MHzないしそれ以上が用いられ,そのほうが分解能が良くなる.
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