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文献概要
増刊号 わかりやすいエコー法の臨床 腹部エコー法 疾患と腹部エコー図異常
小児の腹部エコー
著者: 伊藤邦泰1 相原敏則1
所属機関: 1埼玉県立小児医療センター・放射線科
ページ範囲:P.319 - P.325
文献購入ページに移動●適応と禁忌
診断に用いられる超音波のエネルギーは全く非侵襲的である.したがって禁忌はない.しかし正確な診断に至るためには,超音波検査を施行する段階でそれ以前に得られた臨床情報・検査成績から,考えられる疾患群,鑑別すべき疾患群が絞られているべきである.そのためには小児疾患について必要にして十分な知識と経験を有していなければならない.“Children are not just small adults.”という言葉があるように小児の疾患構成は成人のそれとは全く異なるからである.“内科学は臨床医学の王”である.しかし“内科医は臨床医の王”ではない.内科医は小児疾患についての理解が十分でないなら,夢々“診断”をしようなどと思ってはならない.疾患自体は超音波検査がよい適応となるものであっても,内科医が超音波検査を行う場合は適応とならないということもありうるのである.
診断に用いられる超音波のエネルギーは全く非侵襲的である.したがって禁忌はない.しかし正確な診断に至るためには,超音波検査を施行する段階でそれ以前に得られた臨床情報・検査成績から,考えられる疾患群,鑑別すべき疾患群が絞られているべきである.そのためには小児疾患について必要にして十分な知識と経験を有していなければならない.“Children are not just small adults.”という言葉があるように小児の疾患構成は成人のそれとは全く異なるからである.“内科学は臨床医学の王”である.しかし“内科医は臨床医の王”ではない.内科医は小児疾患についての理解が十分でないなら,夢々“診断”をしようなどと思ってはならない.疾患自体は超音波検査がよい適応となるものであっても,内科医が超音波検査を行う場合は適応とならないということもありうるのである.
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