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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻11号

1991年10月発行

文献概要

増刊号 わかりやすいエコー法の臨床 腹部エコー法 疾患と腹部エコー図異常

小児の腹部エコー

著者: 伊藤邦泰1 相原敏則1

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター・放射線科

ページ範囲:P.319 - P.325

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●適応と禁忌
 診断に用いられる超音波のエネルギーは全く非侵襲的である.したがって禁忌はない.しかし正確な診断に至るためには,超音波検査を施行する段階でそれ以前に得られた臨床情報・検査成績から,考えられる疾患群,鑑別すべき疾患群が絞られているべきである.そのためには小児疾患について必要にして十分な知識と経験を有していなければならない.“Children are not just small adults.”という言葉があるように小児の疾患構成は成人のそれとは全く異なるからである.“内科学は臨床医学の王”である.しかし“内科医は臨床医の王”ではない.内科医は小児疾患についての理解が十分でないなら,夢々“診断”をしようなどと思ってはならない.疾患自体は超音波検査がよい適応となるものであっても,内科医が超音波検査を行う場合は適応とならないということもありうるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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