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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻12号

1991年11月発行

文献概要

今月の主題 よくわかる内分泌疾患 内分泌疾患治療の進歩

甲状腺ホルモン剤,抗甲状腺剤の使い方

著者: 高須信行1 小宮一郎1

所属機関: 1信州大学医学部・老年科

ページ範囲:P.1962 - P.1967

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ポイント
1)甲状腺機能低下症にはT4を投与する.血中T3を120ng/dl,T4を8μg/dl,TSHを0.5〜2.5μU/mlにする.
2)T4を投与するに当たり注意すべきことは,①甲状腺ホルモン投与は狭心症,心筋梗塞を誘発することがあるということと,②副腎皮質機能が低下している患者にT4を投与すると,Adrenal Crisisを引き起こすことである.
3)甲状腺機能低下症のなかには甲状腺ホルモン投与を中止することができる患者がいる.このような患者をどのようにしてみつけるか?
4)バセドウ病は抗甲状腺剤で治療する.MMIとPTUがある.血中T3を120ng/dl,T4を8μg/dl,TSHを0.5〜2.5μU/mlに維持する.
5)MMIとPTUの副作用には,薬疹,掻痒,肝機能障害,無顆粒球症,白血球減少がある.
6)緩解の目安はTRAb消失とT3抑制試験陽性である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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