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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻12号

1991年11月発行

文献概要

今月の主題 よくわかる内分泌疾患 最近のトピックス

甲状腺ホルモンと骨粗鬆症

著者: 伴良雄1 坂本桂造2

所属機関: 1昭和大学医学部・第3内科 2昭和大学医学部・整形外科

ページ範囲:P.1980 - P.1981

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 甲状腺機能亢進症に骨病変が認められることは既に1891年,von Recklinhausenが報告している.1927年,BernhardtはX線所見で,骨陰影の減弱と皮質骨の菲薄化を初めて報告し,1938年,BartelsらはX線所見は最初に短骨と扁平骨に見られ,次いで椎骨と長管骨に変化が見られることを報告している.
 近年,骨代謝の研究の進歩と共に長寿社会になり,骨粗鬆症が注目を浴びてきた.甲状腺機能亢進症は続発性骨粗鬆症のひとつであり,その治療により,改善する.また甲状腺ホルモンの過剰投与が骨粗鬆症の進展危険因子になることが指摘されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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