icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina28巻12号

1991年11月発行

文献概要

今月の主題 よくわかる内分泌疾患 最近のトピックス

甘草エキスによる偽アルドステロン症

著者: 宮森勇1 蘇馬隆一郎1

所属機関: 1金沢大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1988 - P.1990

文献購入ページに移動
ポイント
1)偽アルドステロン症は,和漢薬の多くに含まれる甘草およびその有効成分であるグリチルリチンの過剰摂取により引き起こされる.
2)偽アルドステロン症の臨床症状としては,高血圧,低カリウム血症,浮腫が重要であり,低レニン低アルドステロン血症を呈する.
3)偽アルドステロン症の成因として,グリチルリチンおよびその水解産物であるグリチルレチン酸による11β-水酸化ステロイド脱水素酵素(11β-HSD)活性阻害作用が注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?